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自律神経失調症とは?自律神経が乱れる原因や症状、治療方法を解説

自律神経失調症とは?自律神経が乱れる原因や症状、治療方法を解説

吉沢仁

吉沢仁

このコラムの監修医師

大垣宣敬

医療法人社団 紡潤会 理事長・新宿うるおいこころのクリニック 院長。杏林大学医学部卒。患者様中心の医療を心がけながら精神科・心療内科治療に関わっている。  

「なんだか体がだるく、やる気がでない、めまいがする」
「病院で検査をしても異常はないと言われた」

と悩んでいませんか?

その症状はもしかすると自律神経失調症かもしれません。自律神経失調症とは、自律神経(人の意思とは関係なく体温や血圧を調整する神経)が乱れ、さまざまな症状を引き起こす体調不調です。決して「気のせい」「怠け」などではありません。

本記事では、自律神経失調症の概要をはじめとして、下記を解説します。

  • 原因
  • 3つのタイプ
  • 症状
  • なりやすい人
  • セルフチェック方法
  • 検査方法
  • 診断基準
  • 治療方法

適切に治療を進めるための注意点も解説しているので参考にしてください。

自律神経失調症とは

自律神経失調症とは、自律神経が乱れて、さまざまな症状を引き起こす体調不調。正式な病名ではなく、自律神経のバランスが崩れた場合に起こる症状を指す総称です。

自律神経は、以下の2種類に分類され、それぞれ異なる役割を果たします。

交感神経

ストレスや興奮状態の場面で優位になる神経

【体に起こる主な変化】

・気管が広がる
・心臓の鼓動が速くなる
・血圧が高くなる
・発汗が増える
・胃腸の動きが遅くなる

【日常生活で起こる変化】

・緊張すると
「トイレに行きたくなる」
「手汗をかく」

・悩みがあるときなどに
「眠れなくなる」
「寝つきが悪くなる」
「食欲がなくなる」

 

副交感神経

リラックス時や入眠中など、体が休んでいる場面で優位になる神経

【体に起こる主な変化】

・気管が狭くなる
・心臓の鼓動が遅くなる
・血圧が低下する
・胃腸の動きが良くなる
・消化液の量が増える

【日常生活で起こる変化】

入浴時や就寝中、食後など力が抜けて体の活動力が減る

 

交感神経と副交感神経は、緊張とリラックスの場面で相反した働きをします。自律神経失調症は、心や体のストレスを引き金にこの働きが乱れてしまい、多岐にわたる症状が現れるのが特徴です。

症状が人により異なることもあり、病院の検査においても「原因不明」「異常なし」と診断されてしまうことがあります。

詳しい説明は、関連記事「自律神経失調症」もぜひ参考にしてみてください。

自律神経失調症の原因

自立神経失調症の原因を特定するのは困難です。ストレスや生活習慣の乱れなど、さまざまな要因が影響しており、自律神経の機能を正確に調べられる検査もないためです。

現代人が抱えるストレスの主な原因として、以下のようなものが挙げられます。

  • 仕事や家事、育児、介護など過重労働
  • 職場内や家族関係、地域間における人間関係の不和
  • 若年世代における受験や就職、結婚などによる環境の変化
  • 夜更かしや夜勤による不規則な生活習慣

ストレスの原因は人によりさまざまです。自律神経失調症自体が大きなストレスになり、悪循環に陥っている人もいます。

また、女性は一生を通じてホルモンが変化するため、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の影響により男性よりも自律神経失調症になりやすい傾向があるといわれています。

自律神経失調症の4つのタイプ

自律神経失調症は下記の4つのタイプに大別できます。

  • 本態性
  • 心身症型
  • 神経症型
  • 抑うつ型

それぞれの詳細を解説します。

1.本態性|体質が原因

本態性
生まれつき自律神経が乱れやすい体質の人がなりやすいタイプ

 

日常生活のストレスはあまり関係がなく、低血圧の人や虚弱体質の人がなりやすいのが特徴です。

このタイプは、病院で検査をしても特に異常が見つかりません。食事や運動、睡眠など生活習慣を改善することが大切です。

2.心身症型|日常的なストレスが原因

心身症型
日常生活におけるストレスが原因で引き起こされるタイプ

 

精神的なストレスによって身体症状が出ている状態です。

「几帳面」「気持ちの切り替えが苦手」など、性格的な面が関与していると考えられています。自律神経失調症はこのタイプが多いです。

心身症型が進行すると抑うつ型になり「気持ちが落ち込む」「何かをする気力がでない」といったうつ症状が見られます。

3.神経症型|心理的な要因が原因

神経型
心理的な要因が深く関わって引き起こされるタイプ

 

心理的な影響が強く、感情の移り変わりが体に症状として現れます。自分の体調の変化に非常に敏感で、些細なストレスでも体調を崩しやすいのが特徴です。

4.抑うつ型|心身症型の進行が原因

抑うつ型
ストレスを積み重ねていくことによって心身症型から進行したタイプ

 

抗うつ型は、意欲低下や不安などのうつ症状がみられるものです。几帳面で完璧主義者な傾向がある人がなりやすく、頭痛や食欲不振、不眠などの身体的症状も現れることがあります。

自律神経失調症の症状

自律神経失調症は症状が非常に多岐に渡るのが特徴で、人によって症状の現れ方が異なります。症状の一例は次のようなものが挙げられます。

全身におよぶ症状
多汗(たくさん汗をかく)、寝汗、ほてり、だるさ、疲れやすい、冷え性、物忘れ、肥満、痩せ

 

消化器に関連する症状
吐き気、食欲低下、便秘、下痢、胃の痛み、のどの渇き、腹部の不快感、腹部の張り

 

心臓や血管に関連する症状
脈が速くなる・乱れる、胸がドキドキ・苦しくなる・締め付けられる感じ、手足の指の色が青白くなる

 

呼吸に関連する症状
呼吸が速くなる、息苦しさを感じる、息が乱れやすい、咳が出る、喉が詰まる感じがする

 

情緒面の症状
不安、苛立ち、抑うつ(ゆううつ、気分が落ち込んだ状態)

 

このように、明らかな原因が特定できない症状は、不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれます。ストレスや生活習慣の乱れに対して、体から発している警告ともとらえることができます。

進行するとうつ症状が見られる可能性もあるため「甘え」「気のせい」と考えず、適切な治療を受けましょう。

自律神経失調症になりやすい人

ストレスの影響を受けやすい性格の人や、ストレス耐性がもともと低い体質の人は、自律神経失調症を発症する可能性があります。例えば次のようなものが挙げられます。

体質
・血圧が低い
・体力に自信がない
・吐きやすい
・下痢をしやすい
・環境が変わると寝つきが悪くなる

 

性格
・几帳面
・努力家でまじめ
・断ることが苦手
・気持ちの切り替えが苦手
・人と信頼関係を結ぶのが苦手
・周囲の評価を気にしてしまう
・誰かを頼ろうとする気持ちが強い

 

また、思春期や更年期、体調不良のときなどは、自律神経が乱れやすいと考えられています。

自律神経失調症のセルフチェック方法

下記はストレスを感じている度合いをチェックできる診断テストです。

身体面
・頭痛や頭が重たい感じがよくする
・肩こりがよく起きる
・腰痛持ちである
・のどがつまる感覚がある
・手足の震えがある
・胸が詰まる感じがして苦しい
・めまいが起きる
・全身がだるい感じがする
・手足に痺れを感じる
・下痢や便秘を起こしやすい

 

精神面
・将来に不安がある
・なんとなく不安や苛立ちを感じる
・早朝に目が覚める
・朝の目覚めが悪い
・根気よく続けられない
・仕事に取り掛かる意欲がわかない
・決断がなかなかできない
・気楽に人付き合いができない
・集中力がなくなる
・ふとした瞬間に死にたくなる

 

上記の項目が10個以上当てはまる場合は、専門の医療機関への受診を検討してください。5〜9個当てはまる場合も注意が必要です。ストレスの解消と生活習慣の改善を試みましょう。

(参考:一般社団法人 日本臨床内科医会 自律神経失調症

自律神経失調症の検査方法

自律神経失調症の検査の一例を確認しておきましょう。

R-R間隔検査(心拍数変動検査)
心電図を用いて心臓の拍動の揺らぎから、自律神経の障害の有無を評価する検査。ベッドに仰向けに寝て、心電図を3分または100心拍を最低でも3セット以上測定。100拍の波形を記録し、1拍ずつの間隔の時間をはかり、そのばらつき具合を調べる

 

シェロングテスト
仰向けに寝た状態で測定した血圧・脈拍と、起き上がり直後と起き上がり10分後の血圧・脈拍を比較して、血圧差を見る検査

 

ヘッドアップティルトテスト
検査台に仰向けになり、検査台に傾斜をつけた際の血圧や心拍数を見て、自律神経の働きを調べる検査

 

自律神経失調症は検査によって特定するのが困難であるため、さまざまな方法を用いて評価します。

自律神経失調症の診断基準

自律神経失調症には統一された診断基準がないとされています。診断基準の一例には次のようなものが挙げられます。

  • 体のだるさやめまい、頭痛など不安定かつ消失しやすい身体的不定愁訴を訴える
  • シェロングテストなどの自律神経機能検査で異常が認められる
  • 精神障害に該当されない
  • 臓器そのものに異常を認めない

上記のように自律神経失調症の診断には、明らかな精神的病気や臓器そのものに異常がないことを調べる必要があります。

自律神経失調症の症状には、脳動脈硬化症(脳の血管の弾力性などが失われている病気)や、内分泌の病気(ホルモンを調整する臓器の病気)などが隠れていることがあるため、適切な検査を受けましょう。

自律神経失調症の治療方法

自律神経失調症の治療方法には次のようなものが挙げられます。

  • ストレス対策
  • 精神療法
  • 薬物療法

それぞれの詳細を解説します。

ストレス対策

自律神経失調はストレスが原因と考えられているため、ストレスの発散方法を身につけることが大切。ストレスの発散方法の一例はには次のようなものが挙げられます。

  • 十分な睡眠をとる
  • バランスの良い食事をする
  • 趣味などを通じて交友関係を広げる
  • 悩みなどを信頼できる人に相談する
  • 散歩や体操など有酸素運動を取り入れる
  • 音楽鑑賞やカラオケなど好きな趣味を楽しむ
  • 場合によっては仕事を休職する
  • 原因となる人間関係から離れる

無理のない範囲で、気軽にできる発散方法を取り入れていきましょう。

精神療法

自律神経失調症には、精神療法が有効とされています。例えば、下記のような精神療法を実施します。

自律訓練法
・自己暗示を繰り返すことで自己を制御する療法
・緊張や不安の軽減、疲労の回復、集中力の向上などの効果が期待される

 

漸進的筋弛緩法
・筋肉の緊張と弛緩を繰り返すことで、体全体のリラクゼーションを得る療法
・「腕や肩などに60〜70%の力を入れてその後に力を抜く」を繰り返してリラックスしている感覚を得る

 

認知行動療法
・ストレスや困難な状況で固まったものの考え方や受け止め方を修正する療法
・悲観的な考え方などを精神科医や臨床心理士とのカウンセリングを通して修正する

 

精神療法は、患者様が積極的に取り組む主体性が大切です。

薬物療法

自律神経失調症の薬物療法は、症状の軽減を目的とした対症療法です。下記のように症状によって薬を使い分けます。

  • 頭痛などで痛みが強い場合は鎮痛剤
  • お腹の調子が悪い場合は整腸剤
  • 不眠に悩んでいる場合は睡眠薬

薬物療法によって、自律神経失調症の症状を一時的に抑えることができれば、心身の不調によるストレスが軽減可能です。

ストレスが軽減されることで、さらに治療効果が上がるという好循環が期待できます。症状に改善が見られれば、少しずつ薬を減らしていき根本的な治療を目指します。

自律神経失調症の治療における注意点

自律神経失調症は、症状の改善と悪化を繰り返すことがあります。そのため、症状が改善したからといって通院をやめないことが大切です。

症状が悪化しているときだけの受診であると、普段の様子の判断が難しいです。定期的な受診をすることで、医師が患者様の些細な症状や変化に気づきやすくなり、より適切な治療に繋げられます。

まとめ

自律神経失調症は、ストレスや生活習慣の乱れによってさまざまな症状を引き起こす体調不調。過重労働や人間関係の不和、環境の変化などが原因になっている可能性があります。

体質や性格的になりやすい人もいます。まずは生活習慣の改善を図り、十分な休息やバランスのよい食事をとることが大切です。

症状は改善と悪化を繰り返すこともありますが、根気よく通院と治療を続けましょう。福岡天神メンタルクリニックは、精神科専門医や公認心理士に些細なことでも相談可能です。患者様が抱えるストレスや体質に沿った治療を進めていきます。

 

このコラムを執筆した人
吉沢仁

看護専門学校を卒業後、病棟看護師として従事。2021年からWebライターの活動を始め、現在は医療・健康分野を専門にしている。精神疾患や生活習慣病、小児疾患、代替医療などさまざまな分野で執筆経験がある。医療系の総執筆数は200本以上。医療系メディアでSEOライティングを中心に対応中。

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